みなさんこんにちは。鹿児島で個人で家庭教師をしています、宮下千百合と申します。
本日は勉強の仕方について書いていきます。
「勉強しなさい」とは言うけど、具体的にどんなことをさせたらいいのか分からない・・・「勉強しなきゃ・・・」とは思うけど、実際何から手をつけたらいいのか分からないと言う方のために本日は基本的な勉強のやり方をまとめてみようと思います。
ちなみにこれはお子さんだけでなく大人にも応用できるかと思いますので、ぜひ資格の取得等を目指していらっしゃる方は参考にしていただけるといいかと。
①勉強はいくつかの種類で構成されている
勉強と一口に言ってもいろいろありますよね。計算なのか暗記なのか、読解なのかはたまた全部を使うのか・・・勉強を始めたばかりの人は、まずそれらをひとつひとつ分解していく必要があります。分解するとどういったものが出てくるのかを見ていきましょう。
インプット しましょう。例えば英単語や文法、数学の公式、その使い方、テスト 一般的に暗記ものと呼ばれるものです。 リフレクト 自分で慣れるまで繰り返し練習しましょう。 そうすることでインプットしたことが定着します。 アウトプット インプットしてリフレクトしてようやくそれを正しく使って 問題を解く、それがアウトプットです。 この3つのサイクルをバランスよく進めることで勉強というのは 成り立っています。
②まずは暗記ものから制するべし
英語なら英単語、熟語、文法。数学なら定理や公式など、どの教科、分野にも基本中の基本となる暗記事項があります。まずはこれを暗記しないことには勉強は始められないと思ってください。なぜなら、暗記した様々なものを応用することで私たちは問題が解けるようになるからです、さらに言えば、暗記するだけで解ける問題というのは、実は限られています。暗記をする、インプットするということはあなたが、勉強という大きな世界にようやく今一歩踏み出したと思ってください。
暗記には、効率のいいやり方があります。ここで問題です。例えばあなたがこれから1週間で70の新しい英単語を覚えなければならないとして、[70の英単語を70分かけて1日1回で覚える][70の英単語を10分ずつかけて7日間で1日3回覚える]このどちらが記憶に残りやすいでしょう?答えは後者です。暗記は1度にかける時間の長さよりも頻度と回数を多くする方が総合的にかける時間が同じだったとしても後者の方が効率が良いです。これは人の記憶のメカニズムの観点から言ってそうなることは明白らしいのですが、難しいので割愛します。例えば、たった一回滞在した旅行場所よりも、毎日短い時間でも行くコンビニとかの方がどこに何があるなどの情報は詳細に記憶に残っていますよね?それと同じです。
③問題を解いて、わかるものとそうでないものに仕分けるべし
暗記がある程度できてきたら、問題を解いてみましょう。暗記した基本事項を使って解いていきます。しかし解いていくと必ずと言っていいほど出てくるのが『わからない問題』です。なので、まずはわかる問題とわからない問題を仕分けしていきましょう。「わからないところがわからない」という人は大抵この仕分けをはっきりとしていません。それが積み重なって、そういう事態を招いてしまっているわけなのです。ここは、インプットをするための準備だと捉えてしっかり仕分けしてください。
④わからない問題は解き方を理解すべし
しっかりと仕分けができたら、分からない問題を減らしていきましょう。ひとつひとつ理解していきます。ここで大切になってくるのが②で暗記したの基本事項です。大体の問題はここを再確認することで解決します。そしてたまに解答や解説を答え合わせのためだけにしか使用していない人がいますが、それは間違いです。分からない問題が出てきたら、まずその問題の解き方の手順を解説、解答で確認しましょう。答えが正解か不正解かが重要になってくるのは、アウトプットの段階での話なので、ここではそれよりも、答えを導き出す手順が合ってるか間違っているかどうかを確認しましょう。解き方がうまく理解できない人はノートに自分で自分に教えるつもりでまとめてみるとテスト前に見返すこともできて便利です。インプットのやり直しをわからない問題が出てくるたびに何回も何回も繰り返します。
⑤[理解すること]と[できること]は違う。その差を埋めるのは[練習]あるのみ
わからない問題を理解することができましたね?しかし、その問題が後日出てきたら、どうでしょう?正解へと導くことができますか?おそらく多くの人の答えはノーです。(一度理解すればできる問題もありますが・・・)つまり何を言いたいのかというと、[理解すること]と[できるようになること]の間には大きな差があるということです。スポーツや芸術の世界でも同じことがあります。「頭ではわかっているのにできない」という経験ありませんか?英語を話す時も同じです。「文法は頭に入っているのに言葉が出てこない」←これは練習が足りていないためなのです。そのため、わからないことがわかるようになったら、次はその練習をして、自分の中に徹底的に落とし込むことが必要になってくるわけです。そして、この行為こそが自分の中で反芻する、リフレクトにあたります。時間はかかりますが、ここでどれだけ落とし込めるかによってあなたの学力に変化が現れます。
⑥さあ、いよいよアウトプット。時間との勝負だよ
アウトプットとは何か。ずばり、試験、テスト、考査、本番・・・今まで培ってきた自分の力を最大限に発揮すべき場所ですね。このアウトプットにも実は練習が必要です。ここまでは、理解(インプット)して→反芻(リフレクト)して・・・といったように中身重視の学習でした。しかし、本番の試験やテストとなると、ここにプラスして時間との戦いが始まります。限られた時間の中でどれだけ自分の力を発揮できるかが問題になってきます。「時間があればわかったのに・・・」←一番悔しいです。そこでやらなければいけないのは、必ず本番の前に自分で自分を試す、プレテストなどを複数回行っておくことです。初めは普通に解いて時間を測る。そこから、「この問題にはこのくらい時間がかかる」という様なことが分かってくるので、時間を節約できるところはないか、解き方などを確認する。それができるようになったら、制限時間を決めてテストしてみる。そうして、「問題を解くスピード感」を手に入れることができます。さらに、いろいろな解き方を試すことで、うまくいけばその解き方を使う、うまくいかなければ別の方法を考える、と工夫を重ねていくことで、時間との勝負にも打ち勝つことだけでなく知識にも幅が生まれることでしょう。
まとめ
基本的な勉強の仕方まとめを書いてみました。しかし、勉強が続かない、やり方がわからない人にとって大切なのは、まずやってみることです。それから、いろいろ工夫をしたり、失敗したらやり直したりしていけば自ずと自分にあった形が見えてくると思います。頑張りましょう!