みなさんこんにちは。鹿児島市でオンライン家庭教師をしている宮下です。
春のこの時期になると新規の生徒さんからお問い合わせをいただいたり、
新学期に向けた面談があったりと生徒さんはもちろん、保護者の方ともお話しすることが多くなる時期です。
その中でよく聞く、『勉強したいorさせたいけど、まず何をしたらいいかわからない』
という疑問について今日はお話ししていきます!
勉強を始める前に、まずは環境づくり
勉強するぞ!と思っても普段から習慣づいていない人にとってはなかなか難しいことです。
さっきまでに机に向かっていたはずなのに、いつの間にかスマホやタブレットで違うことを始めてた・・・なんてことも。
現代社会は余暇を楽しむコンテンツでいっぱいです。
YouTubeやTikTok、その他SNSや動画配信サービスで時間はいくらでも溶けていきます。
そしてそういったエンタメが簡単に手に入るため、なかなか勉強に関心が向きません。
勉強を始める前にまずは集中できる環境づくりをしましょう。
静かな場所や机・椅子、必要な教材・ツールなど、勉強に必要な環境を整えたり、スマホやタブレットに使用制限をかけたり、決められた時間は保護者が預かる、勉強ツールのみ利用可能にするなどの対策が必要です。
このように集中力を高めるためには、周囲の環境が整っていることが重要です。
苦手と得意の仕分けこそ勉強の出発点
『何をしたらいいかわからない』という人に苦手なところはどこか尋ねると、高い確率で『全部』と答えられることが多いです。
しかし、実際に問題を解いてみると、『ここはわかる』とか、『ここはできる』などが出てくることがよくあります。
効率よく勉強を進めるためにはまず、できるところとできないところ、得意なところと苦手なところの仕分けをするところから始まります。
そうしてわかったところから、ようやく苦手克服の一歩が踏み出せるのです。
そのため、自分がどの科目や分野で苦手感を抱いているのかを見つけることが重要です。
では、仕分けはどのようにするか、いくつか例を挙げると、
- 過去の成績を振り返る
学年末テストやまとめテストなど、自分が過去に受けたテストや試験の成績を振り返り、低かった科目や分野を探してみましょう。もし、特定のテストや試験で苦戦した場合は、その分野が苦手ということが考えられます。 - 先生や家族に相談する: 先生や家族に自分の苦手分野を相談し、アドバイスを受けることもできます。先生には、授業中に自分が理解できなかった内容や、テストの成績から苦手な分野を聞いてみることができます。家族には、自分が勉強する中で、どの科目や分野が苦手か話してみることもできます。
- 問題集を使って確認する: 問題集を使って、前の学年のまとめ問題を解いてみましょう。解答を確認することで、どの分野で苦手なのかが見えてきます。
- 全体像を把握する: 自分が苦手としている分野が何であるかを把握するために、まずはその分野全体像を把握することが大切です。テキストや参考書の目次を読んで、分野全体の流れや構造を理解することで、自分が苦手な部分がどこにあるのかが見えてくるかもしれません。
- 春・夏・冬休みを利用して模試を受ける
県や市の中学生、小学生を対象に教育振興会などが行っている模試に参加してみましょう。県の中で自分が今どのくらいの位置にいて、志望校の志願者の中で何位にいるのか、偏差値はどのくらいなのか、ということがわかったり、具体的な苦手ややるべきことも診断してくれます。
苦手がわかったらやるべきことは一つ!
苦手分野や単元がわかったらまずは基礎知識を学びましょう。
基礎ができていないと、より高度な知識やスキルを身につけることができません。
基礎知識を手に入れるためには実践することしかありません。
その分野の内容を復習し、問題を解き、間違えたものはもう一度解説や要点を読んで理解し直したり覚えたりすることを繰り返すことで、自分が苦手としている部分を克服することができます。
復習したり読んだりまとめたりして、『もう理解した!』と自分では思っていても、問題を解いてみると、意外とできていなかった。ということはよくあることです。”できたつもり”にならないよう、復習も問題もバランスよく行うことが大切です。
まとめ
勉強を始めるには、①環境づくり②苦手と得意の仕分け③苦手分野の実践、復習の繰り返しを行うことで、勉強の一歩を踏み出すことができます。そのため、自分が苦手としている分野は何か、情報を収集することがとても大切です。
また、”できる”と思っていたけどできなかったという思い込みも勉強ではよく起こるので、復習50%、実践50%くらいの割合で進めることを始めはお勧めします。
しかし、できるところばかりやってしまうというドツボにハマってしまう人もいるので、注意しましょう。
苦手分野を勉強する時間を割いてできるところばかりやるということは、できないを→できるに変えられる可能性をも潰してしまうということです。気をつけながら勉強してみてくださいね。