みなさん、こんにちは。鹿児島市で個人の家庭教師をしている宮下です。
突然ですが、学生の皆さんやその保護者の方に質問です。
普段どういったところで勉強していますか?
・学校
・図書館
・塾
・自分の部屋・・・
など色々ありそうですね。
学校や図書館は入れる時間帯に限りがあるし、部活やってる人からすると難しいですよね。
塾で自習室があればいいですが、無いところや追加料金がかかるところもあるそうです。
今日はお金をかけずにできる、集中するための環境づくりについてです。
①おすすめの学習場所は驚きの・・・?
2017年頃、教育系雑誌でよく囁かれたのが、
「東大生の多くがリビングで勉強していた」
と言うことです。このような特集を組んだ雑誌がよく見受けられ、またよく売れていました。
実は今回お勧めするのはこのリビング学習。
「でもリビングって家族がいたり、視線が気になって集中できないんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、逆にその視線をうまく利用する!と言うような考え方に基づいています。
とは言えども、やり方を間違えれば学力が上がるどころが下がってしまう可能性も十分にあるので今回は具体的なやり方などに迫っていきたいと思います!
②リビング学習のメリット
それでは、どのような点で優れているのか確認しましょう。
・脳の認識を利用して集中が作れる
一人で部屋で勉強するとなると、ついつい予定していなかった模様替えをしたり、ベッドでごろごろしてしまいがちですよね。
これは、自分で「だらだらしないぞ!」と思っていても、脳が「部屋はだらだらしていいところ」という認識をしてしまっているからなのです。
自分がダメということではなく、脳の認識によることなので、仕方がないことなのです。
その場合は部屋は思い切り休憩するところときっぱり諦めて、場所を変えて、脳に勉強する場所を認識させましょう。
例えば、リビングで勉強をすると、脳は「リビングは勉強するところ」という認識をしてくれるので、誘惑を断ち切るなど労力を使わずに集中が作れるのです。
・家族と一緒に頑張る時間を共有できる
リビングで勉強することによって、
学習者本人は「家族に頑張りを見てもらえる」
家族は「頑張りを間近で見れる」
というメリットがあります。
頑張りを見てもらえるということは、思春期の子供の承認欲求を刺激し、大人が思っている以上に子供のやる気をアップさせます。
また、この時に「最近頑張ってるね。」など、認めてあげる(褒めるのではない)ような声をかけてあげることや、
テレビを消す、ご自身の勉強をするなど集中できるの環境作りに参加することで
頑張りを共有でき、「一緒に頑張ってくれている」という気持ちを学習者に与えます。
一人では難しいけど誰かと一緒なら頑張れる、このような経験をお持ちの方も多きと思いますが、まさにその反応を利用した環境づくりです。
③リビング学習のデメリット
続いてデメリットについてです。
・テレビを消す・スマホを触らないなど他の家族の協力が不可欠
リビングは家族が集まる場所ですよね。もちろん食事をしたり、テレビを見たり。
ゲーム、スマートフォンなどをする場所でもあると思います。
勉強しているときに隣で携帯を触られるとどうでしょう?
やはり、自分も確認してしまいますよね。
これは勉強の時間をずらすということで解決できるとは思うのですが、
同じ歳くらいの兄弟がいたり、リビングにしかテレビがないという場合は少し難しいかもしれません。
ちなみに私が伺っていたおうちでは、受験生の1年間はテレビの場所を移動し、
リビングでお母様が家事をしながら、一緒に学習する時間を共有したり、
21時など、夜ご飯を食べ終わった後にリビングで学習をするなど、ご家庭の事情に合わせて工夫されていらっしゃるご家庭もありました。
・うまくいっていないからと無闇に声をかけない
「手が止まってる」「本当に考えているのか・・・」とついついお子さんのことを気にして
「ちゃんとやってるの?」声をかけてしまいがちになるのがこのリビング学習の難点です。
家庭教師をしていてよく感じるのですが、
手が止まっていてもしばらく待っていると、なんとか答えを導き出してくれるものです。
学習者にとっては初めてで難しい問題ばかりです。
なぜこの問題がわからないのか・・・と思われることもあるかとは思うのですが、
ぐっと我慢しましょう。考えるときにはすべての人が手を止めるからです。
声をかけるとしたら、温かく、体調を気遣う程度に留めてください。
やる気がない時に「今宿題しなさい!」だと、人間の心理で命令形には反発してしまう傾向があるので、「今時間取れるよ!宿題できるね!」のように、”あなたのためですよ!ラッキーだね”というような表現がベストかと思います。
・辞書や参考書の収納スペースを作らなければならない
これもご家族の多大なるご協力が必要な作業ですが、勉強するときに問題集とノートだけでは解決しないこともあります。
例えば辞書や参考書は常に近くに置いておきたいものです。これを毎回自分の部屋に取りにかえるとなると、その度に集中力は低下します。
なぜなら、取りにかえるという決断を毎回してるからなのです。
決断の数だけ脳は疲れます。結果、集中力が下がるのです。
リビングで勉強するのであれば、その近くに勉強に使う道具は一式揃えましょう。
そのため収納スペースも必要、というわけです。
⑤まとめ
お金をかけずに、集中するための環境づくりにはリビング学習がおすすめ。
リビング学習のメリット
・脳の認識を利用して集中が作れる
・家族と一緒に頑張る時間を共有できる
リビング学習のデメリット
・テレビを消す・スマホを触らないなど他の家族の協力が不可欠
・辞書や参考書の収納スペースを作らなければならない
でした、また近いうちに具体的なやり方の例をアップしようと思います。